運行管理者 難易度
自分自身の主観から言うと難易度はさほど高くはありません。と言っても万人に通用する言葉ではありません。その人のおかれている立場、環境によっては非常に難易度が高いと感じる人もいると思います。
たまたま、私は運送業界で20年間の乗務員経験を経て構内の管理業務に職種が変わり時間にも余裕ができたため、運行管理の資格取得にチャレンジして合格を手にすることができました。
要するにどれだけの時間が作れるかによって難易度も変わってきます。
合格率
過去の合格率から比べると年々低くなっています。過去には90%近い合格率の時もありました。運送業者も保有車両の台数も増え、そのうえ制度の変更などもあり運行管理者の絶対数が足りなくなってしまいました。
制度変更に伴い新たに運行管理者試験制度が設けられたため、業界では一定数の運行管理者を確保するために多くの人が受験をすることになりました。一概には言えませんが不足している運行管理者の数を増やすために、誰でも受験すれば資格をあげます的にどんどんと運行管理者の数を増やしていった経緯があったようにも思えます。(質より量を重視していたように思います。)
平成2年12月から運行管理者の資格要件が変更
これまでの資格要件
・1年以上の実務経験又は3年以上の事業用自動車の運転経験、かつ、所定の講習を受講【最短でなれる】
・3年以上の実務経験【講習未受講でもなれる】
・7年以上の事業用自動車の運転経験【誰でもなれる】
平成2年12月からの資格要件
(試験制度の導入)
(配置基準の強化、保有車両に応じた一定人数以上の選任)
・5年以上の実務経験、かつ、所定の講習5回以上受講
・運行管理者試験に合格(受験資格は1年以上の実務経験又は基礎講習の受講が必要)
上記の資格要件の変更を見るとかなり厳しくなっていることがわかります。
現在では運行管理者の絶対数が増えすぎたため、難易度も数段上げて、絞っているような傾向にも見えます。(質を重視しているように思う)量から質への転換期だと想像してしまいます。
直近の合格率
平成30年度で32.8%、令和元年度で31.7%、令和2年度で30.7% どんどん下がっています。
過去の合格率
対策
隙間時間を有効に活用する。場所を選ばずどこでも学習ができるのが、スマホによる学習です。
Web学習サービスを利用の方はから(Kojiro(コジロー)《運管》)
試験内容
貨物・旅客ともに4択のマークシート方式です。
貨物
・貨物自動車運送事業法 8問
・道路運送車両法 4問
・道路交通法 5問
・労働基準法 6問
・その他の運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力 7問
旅客
・道路運送法 8問
・道路運送車両法 4問
・道路交通法 5問
・労働基準法 6問
・その他の運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力 7問
合格の基準
合格の基準は30問中18問の正解(60%以上)なおかつ各分野ごとの正解が1問以上あり、その他の運行管理者の業務に関し必要な実務上の知識及び能力の分野では2問以上の正解が必須条件です。
まとめ
運送業界においてはなくてはならない資格で、需要も非常に高く収入アップにもつながります。現代は高齢化社会で運送業界でも高齢ドライバーが増えています。しかし、年々体力が衰え作業も運転にも自身が無くなり定年まで続くかどうか心配になってきます。
そんな時、運行管理者の資格があれば管理業務に携わり長く務めることが可能になります。
あなたも将来のライフスタイルをよく考えてみてください。今、何をしなければならないか見えてくるはずです。