はじめに
平成2年12月から運行管理者試験制度が導入されました。これまでは、運行管理の一定年数の実務経験又は事業用自動車の一定年数の運転経験のみで選任されていました。
平成2年12月以降は運行管理者試験に合格するか、5年以上の実務経験と所定の講習5回以上の受講で運行管理者になることができるようになりました。
ここでは最短で運行管理者になるための、運行管理者試験から運行管理資格者証受け取りまでの流れを説明していきます。
基礎講習の受講
運行管理者試験の受験資格は、運行管理の実務経験1年以上又は基礎講習の受講が条件です。
基礎講習の受講申請
(独立行政法人 自動車事故対策機構)から詳細を確認してください。
画面左側の防ぐ 事故の防止の項目欄から▼運行管理者指導講習のご案内をクリックしてメニュー選択画面を開いてください。3段目の●開催案内から運行管理者指導講習会場案内等の画面を開いてください。
下段の各地支所より会場場所、開催日程を確認してください。
講習時間は連続3日間で16時間です。一回でも遅刻・早退があると講習を修了することはできません。受講する際には事前申し込みと手数料8,900円が必要です。
受講申請はインターネット予約システムを利用してください。
受験申請
試験の方法は二種類あり、従来の筆記試験とコンピューターを使ったCBT試験があり、どちらの方法で行うか自由に選択できます。
筆記試験の申請
CBT試験の申請
試験当日
試験内容
≪貨物≫
1.貨物自動車運送事業法 【8題】
2.道路運送車両法 【4題】
3.道路交通法 【5題】
4.労働基準法 【6題】
5.その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力 【7題】
≪旅客≫
1.道路運送法 【8題】
2.道路運送車両法 【4題】
3.道路交通法 【5題】
4.労働基準法 【6題】
5.その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力 【7題】
合格基準
貨物・旅客ともに30問中18問以上の正解【60%】。
1~4の出題分野ごとに1問以上の正解、5の分野では2問以上の正解が必須!!
当日は
体調管理には特に注意をして万全の態勢で臨みましょう。
時間には常に余裕を持って行動し受験票や鉛筆(HB又はB)消しゴムは忘れないよう特に注意すること。
試験はマークシート方式で、試験時間は90分です。(途中退室は不可)
時間が余れば何度も見直しましょう。
解答速報
インターネットで解答速報が発表されます。 (運行管理者試験対策.net)
合格発表
試験終了後、概ね1ヶ月で運行管理者試験センターHP上に発表。その後、試験結果通知書が受験者に発送されます。
資格者証の交付申請
運行管理者試験に合格した者又は運行管理者としての要件を備える者は資格者証の交付申請を行わなければならない。(試験合格者においては合格から3ヵ月以内)期間を過ぎると交付不可。
申請に必要なもの
・運行管理者資格者証交付申請書( からダウンロード可能。記入要領は)
・手数料(収入印紙 ¥270)
・本人証明書類〈氏名、生年月日の証明〉(住民票【コピー不可】又は運転免許証のコピー)
・運行管理者試験結果通知書(本通)
・運行管理に関する実務経験証明書(資格要件を有する者)
・国土交通大臣が定める運行管理に関する講習受講証明書
・返信用封筒(A4サイズ)【角型2号】送り先の記入と\460 切手貼付(簡易書留)(郵送希望者)
以上のものを各都道府県の運輸支局へ郵送又は、窓口へ持参する。
資格者証受領
申請後、概ね2~3週間後に発送されます。期間を過ぎても届かない場合は、各都道府県の運輸支局に問い合わせてください。
受け取り後は、記載事項に誤りがないかよく確認してください。